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【あらすじ】
エドガーは姉のモニカを心配するあまり…?
出演人数:5人(男4女1)
時間:(推定)10分
配役
◆ズメイ :【男】 魔王様の剣術の師匠 竜人(たつびと) 酒好き
◆タクシャカ:【男】 魔王様の魔法の師匠 竜人(たつびと) 酒好き
◆モニカ :【女】 魔王城の厨房番 タクシャカの弟子
◆エドガー :【男】 庭師番 モニカの弟 シスコン
◆ネロ :【男】 エドガーの友達 全体的に気だるげ ズメイの弟子
***
エドガー:姉さんただいま!
モニカ:おかえりエディ。ご飯できてるよ
エドガー:ほんとに!?姉さんの作るご飯は全部美味しいから嬉しいなぁ
モニカ:まったく・・・いっつもそうやって言うんだから。おだてても何も出ないのに
エドガー:お世辞じゃなくて本当の事だよ
モニカ:分かったから!早く手を洗ってきて
エドガー:分かった!
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エドガー:ねぇ、姉さん。仕事は辛くない?
モニカ:急にどうしたの?
エドガー:だって!今までずっと屋敷にいた姉さんが王城務めをするなんて心配するに決まってるだろ
モニカ:大丈夫よ。お師匠は良くしてくださるし、カトリーヌ様もズメイ様も魔王様も、みんなお優しいのよ?
エドガー:・・・タクシャカ様とズメイ様にはこの間お会いしたよ
モニカ:本当!?お2人ともとても強くて優しい御方なのよ!
エドガー:その2人に関しては認めるよ。でも!ただでさえ王宮は上位種が多いんだ
エドガー:魔王様だって!気弱そうに見えるけど1人の男なんだよ?何を姉さんに命令するかだってわかったものじゃない
エドガー:僕たち下等種は上級魔族の命令に逆らえない。姉さんが心配なんだよ
モニカ:エディ・・・。お師匠が守ってくれるから大丈夫。それに何かあった時のためにエディが魔道具をくれたじゃない。心配しないで
エドガー:・・・姉さんがそういうなら
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モニカ:・・・ってことがあって。私ってそんなに心配そうに見えますか?
タクシャカ:良い弟くんじゃないか。少し心配症なきらいはあるが、根は優しい子だと思うよ
モニカ:エディは本当にいい子なんです。両親を早くに亡くして、私がお金を稼がないとって頑張ってたけど、それが余計にあの子を苦しめてたのかも
タクシャカ:だが、今では自身も王城勤務をしている。姉想いだな
モニカ:ありがとうございます
タクシャカ:ところで、弟くんが贈ったソレは非常に素晴らしいな。護りの魔法が幾重にも編み込まれてある。並大抵の金額では支払えない代物だ
モニカ:お師匠にそこまで言わすなんて余程強い魔法具なんですね。ちゃんとお礼を言わなきゃ・・・ちょっとシスコン気味ですけど、優しい自慢の弟です
モニカ:あ!魔王様のお食事の時間なので席を外しますね!失礼します!
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タクシャカ:シスコンねぇ・・・。そんな生易しいものだったらいっそ良いんだろうが・・・
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エドガー:ネロさんこんにちは!またサボりですか?
ネロ:ん?おーエディじゃん。こんな時間に来るなんて珍しい
エドガー:やめてください。その名前で呼んでいいのは姉さんだけです
ネロ:へいへい、相も変わらずシスコンなこって。けどいいのかー?こんな所に居たら姉さんがどうなってるかわかんねーぞ?
エドガー:大丈夫ですよ。姉さんは今研究室でタクシャカ様と一緒ですから。あの人は信用できます
ネロ:うっわ。お前まだその魔法具使ってんの?弟にどこにいるかバレバレなんてお前の姉さんつくづく気の毒だな
エドガー:失礼なこと言わないでください。こうでもしないと姉さんを守れません
ネロ:何がそんなに心配なんだか
エドガー:・・・姉さんは今、魔王様の食事を運ぶ仕事もしているんです
ネロ:へー、きっとタクシャカ様の弟子だからだろうな。信用できる奴ってことで
エドガー:気に入りません
ネロ:なんでだよ
エドガー:魔王様が姉さんに不埒な真似をするかもしれない。魔王様だって所詮は男ですよ!姉さんに命令でもしたら・・・!ああ姉さん!
エドガー:やっぱり、姉さんをずっと屋敷に閉じ込めていた方が良かったな
ネロ:重すぎだろ・・・
ネロ:心配すぎて自分も姉さん追っかけて王城務めとか、激重感情持ちすぎ俺もう腹一杯
エドガー:あっ!姉さんが移動してる・・・、魔王様のところに行く時間なんだ。ネロさん僕もう行かなきゃなんで!
ネロ:おい!俺の話聞けよ!
エドガー:また今度聞きますよ!今は姉さんが危ないので!それじゃ!
ネロ:ったく・・・、あいつ俺の話最後まで聞いた事ねえじゃん
ネロ:で、今ので分かりました?師匠
ズメイ:ああ、なかなか愉快だな。モニカ嬢も大変だ
ネロ:いきなりエドガーのこと聞かせろとか、無茶ぶりにも程がありません?あいついつ来るか毎回わかんないんですよ?
ネロ:しかもアンタいつも急で依頼内容がざっくりしすぎなんですよ。エドガーは姉のこと以外基本的に忠実な奴です
ズメイ:魔王様に仇なす危険な芽は早々に摘んでおかねばと思ったが、魔王様が侍女に手を出すようなアホにならない限りは心配なさそうだな
ネロ:・・・俺、アンタのそういうとこまじで気持ち悪くて尊敬できない
ズメイ:ハナから師匠を敬わん奴はお前くらいだ
ネロ:でも俺はアンタの弟子だよ。それも、アンタが存在を隠すくらいの
ズメイ:まぁな。その方が使い勝手がいい
ネロ:はぁ?弟子を便利道具みたいに言わないでくださいよ。もういいです戻ります
ズメイ:サボるなよ
ズメイ:さて、ひとまず様子見、か・・・何もなかったらいいんだが
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