【あらすじ】
「奢って」
その声から始まる恋人同士のカードバトル!?勝利の女神がほほ笑むのは一体…!?
キャスト
・拓斗(たっくん) 彼氏
・華(華ちゃん) 彼女
* * *
華:ご馳走様でした!はぁ〜!すっごい美味しかったね、たっくん!
拓斗:そうだね華ちゃん。中華料理屋さんにして正解だった。
華:うんうん!
拓斗:それじゃお会計しよっか
華:たっくん・・・、はなぁ、思うんだけどねぇ?今日のデートはたっくんが奢って欲しいなぁ?
拓斗:・・・それはまたどうして?
華:だって華、い〜っぱいオシャレするためにお金使っちゃったもん!たっくんの隣にいるのにふさわしい華で居なきゃって思って!だからね、デート代はたっくんに出して欲しいなぁって・・・♡
拓斗:そっか。ありがとう華ちゃん。僕のために一生懸命努力してくれたんだね。
華:えへへぇ・・・
拓斗:でも、僕もそんな華ちゃんの隣に立てるようにスキンケアも服装もこだわってるんだ。だから結構使っていてね?ここは華ちゃんに出して貰えると嬉しいんだけど…
華:え〜?絶対華の方がいっぱい使ってるよ?
拓斗:いやいや、僕の方が使ってるよ。
華:・・・・・・・・・
拓斗:・・・・・・・・・
華:・・・やっぱりアレで決めるしかないかな。
拓斗:・・・そうだね。アレで決めるしかない。
0:一呼吸
華:領収書カードバトル!(合わせなくていいので同じタイミングで)
拓斗:領収書カードバトル!(合わせなくていいので同じタイミングで)
0:コングの音
拓斗:まずは魔法カードから。僕は魔法カード『同ブランドボーナス』を選択!使用するターンは1ターン目!
華:私は魔法カード『消耗品小規模カット』を選択!カットする消耗品は『美容院代』!
拓斗:なにっ・・・!?
華:たっくんはこう思ったはずよ。私が月1で髪のトリートメントから髪質改善、さらには当日のヘアメイクに至るまで美容院代がかなりかかっているはずだと!
拓斗:それは・・・!
華:だからたっくんもそれを超えるためにかなりお金をつぎ込んできた・・・。違う?
拓斗:くっ・・・
華:正直美容院代がカットされるのは私でも苦しい。でもそんなの私の他の消耗品に比べれば比じゃないわ!
拓斗:やってくれたね華ちゃん・・・
華:たっくんが『同ブランドボーナス』を出してきたってことは服装はおそらくセットアップ・・・、でも男性ブランドに疎いたっくんが買えるのはせいぜいGU、H&Mがいいところ。あらかじめ潰させてもらうわ。
拓斗:・・・その選択、後悔しないことだね。
華:トラップカードはどうする?私からの情けで選ばせてあげる。
拓斗:じゃあ・・・『お前の枠ねぇから!』にさせてもらうよ。
華:ふぅん?それを選ぶんだ。てっきり『幸福ならOKです』を出してくると思ったのに。
拓斗:こっちにも戦略ってものがあるんだよ華ちゃん。僕はトラップカードを3ターン目に発動させる。
華:私は2ターン目。準備はいい?
拓斗:ああ。始めよう。
0:
華:私のターン!私はパコ・ラバンヌのブラウス6.9万円を召喚!さらにジル・サンダーのキャミワンピ26.7万円、ラペルラのランジェリー7.1万円を召喚!靴はディオールのパンプス19.2万円!合計額59.9万円でターンエンド!
拓斗:見事なハイブランドの数々。それにディオールのパンプスが強いな・・・。僕のターン!僕はフェンディのシャツ、ファブリックパンツ、ジャケットをそれぞれ召喚!魔法カード『同ブランドボーナス』により総額の15%上乗せされて55.9万円!さらに!グッチの革靴13.7万円を召喚し僕の1ターン目の総額は69.6万円だ!
華:嘘、あのたっくんがフェンディなんて高級ブランドを持ってくるなんて・・・!完全に読み違えてたわ・・・。でも!靴下をいつもの無印良品にしたのはミスだったわね。
拓斗:これはハンデだよ。華ちゃんがここで戦意喪失してしまったら勝負は面白くないだろう?
華:挑戦として受け取ったわ。絶対に吠え面かかせてあげる。
華:次は鞄や小物類の2ターン目…、私のターン!私はカルティエのネックレスとイヤリング、それぞれ85.8万円と56.1万円を召喚!さらに!サンローランのカバン37.6万円を追加召喚!とどめはディオールの13万円の財布を召喚してターンエンド!1ターン目と合わせて合計額は252.4万円よ!
拓斗:やっぱりディオールを出してきたね・・・!それにしても85.8万円のネックレスか。随分張り切ってきたみたいだね華ちゃん。
華:当然よ、たっくんとのデートだもの。そしてこれだけじゃ終わらない!私のトラップカード『お前の枠ねぇから!』を発動!たっくんはこのターンで腕時計の召喚を禁ずるわ!
拓斗:なっ・・・!?
華:私分かってるのよ。男性の買い物で1番高い物が時計であることを。そしてたっくんはそれを今日のデートのために温存していた!腕に光る時計がその証拠よ!
拓斗:くそっ!せっかく200万したってのに!
華:さあたっくん!貴方のターンよ!
拓斗:くっ、僕はまずグッチのブレスレットとイヤーカフを召喚!それぞれ4.6万と3.1万だ!
華:あら、そんなに少額で大丈夫?
拓斗:甘く見てもらっちゃ困るな華ちゃん。僕はさらに池田工芸のカバン108万円と同じく財布25万円を召喚!!
華:108万円のカバンですって!?わざわざ伝統工芸で染めた革製品を持ってきたってわけね・・・!してやられたわ。
拓斗:これで僕の総額は266.9万円!まだ僕の方がリードしている!!
華:くっ・・・!でもまだ3ターン目の消耗品パートが残ってる!たっくんは所詮そこまで値を重ねてこないはず!トラップカードも残ってる事だしお先にどうぞたっくん。
拓斗:それじゃお言葉に甘えて。僕はフィリコの水1.6万円を召喚!続けてシャネルの香水1.1万円も追加召喚!そしてこれが僕の最後の領収書カード!ポラのスキンケア用品2.2万円!!ターン終了!僕の総計額は271.8万円だ!!!!!
華:私の総額と差は19.4万円・・・。普通に考えれば無謀だけど、でもこのコスメ達があれば・・・!
拓斗:ここで僕のトラップカードも発動だ!華ちゃんには『ディオール』の召喚を禁止する!
華:なん・・・ですって・・・!?
拓斗:華ちゃん、よく話してくれたよね。自分はディオールのコスメが好きでよく新作を買ってるんだって・・・。だからこそそこをつかせてもらったよ!これで華ちゃんのコスメはほとんど全滅状態!さぁ!次は君のターンだ!
華:・・・わ、、私はゲランの香水9.9万円、ネイルサロンとカラコンで合計3万円を召喚・・・。メイク直しのシャネルのコスメが1.4万円・・・・・・
拓斗:それでも華ちゃんの合計額は266.7万円!僕との差は5.1万円!コスメが封じられた今、華ちゃんに勝ち筋はもうな・・・
華:(遮る)ふふっ、あはははははは!!!!!!ありがとうたっくん。このときを待ってた!
拓斗:な、、に・・・!?
華:私が愛用してるのがディオールのコスメだということはたっくんも知ってるはず・・・。だから私はそれを見越して手を打っていたの!
拓斗:まさか・・・!やめっ、やめろぉ!!!!
華:私の最後の切り札・・・、コスメデコルテの化粧品合わせて6.4万円!!!!
拓斗:馬鹿な・・・そんな・・・!!
華:さぁ最終フェイズよ!私の総計額は273.1万円。たっくんの総計額は271.8万円!!!!
拓斗:クソッタレがァ!!!!!!
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0:
0:
拓斗:・・・じゃあ、今日は僕が奢るね、華ちゃん。
華:わぁい♡ありがとうたっくん♡
* * *
【領収書カードバトル ルール説明】
・領収書として受理されるのはその日身につけている服、靴、靴下、下着類、鞄、小物類、アクセサリー、消耗品の8種類。
・消耗品に関してはデート当日から1ヶ月前までのものとする
・決闘者は決闘開始前、お互い魔法カード(追加ルール)を1枚発動できる。
・トラップカード(準制限魔法カード)は3種類の中から双方の同意により選出し、使用するターンをあらかじめ宣誓しておくものとする。
・1ターン目 服・靴
2ターン目 鞄・小物類・アクセサリー
3ターン目 消耗品
の3ターン制とする。
・禁止カードの使用、その他公に禁止されている行為は厳禁
【本作品で使用した魔法カードならびにトラップカード】
・魔法カード
『同ブランドボーナス』・・・コーディネートの中に同じブランドのものがあれば発動。ただし1ターンのみに限る。同じブランドのものが2/3/4個の場合、総額の5/10/15%ボーナスとなる。同ブランド5個以上で無効となる
『消耗品小規模カット』・・・あらかじめルールから消耗品の中から一種類だけ領収書に入らないものを決められる。ただし自分もその領収書を使えなくなる。
・トラップカード
『お前の枠ねぇから!』
任意のターンの中でブランドもしくはアイテムの1つを封じることが可能。ただし相手のターン開始前に発動するものとする
『子ども銀行』
任意のターンの中でアイテムの1つを子ども銀行券に差し替えることが可能。ただし相手のターン開始前に発動するものとする
『幸福ならOKです』
任意のターンの中で始めに出した領収書を自身の領収書カードとして数えることが可能。ただし相手のターン開始前に発動するものとする
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